農園便り

コーヒーの出荷

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2016-17年分の生豆を日本へ空輸した。

生豆を100ポンド入りの麻袋に入れて、それを気密性のビニール袋(2重)に入れ、さらに箱詰め。

次に、USDA(連邦政府の農務省)と州政府の検査を受ける。それぞれの検査官が来て、豆の衛生状態やら原産地やらの検査をして出荷の認可をもらう。

そして、箱を木の台(パレット)の上に積み上げ、飛行機に載せる。

この作業は重い荷物をトラックに載せ、降ろし、箱に詰め、台に載せるなど、3時間以上の大変な力作業。今年は若者に手伝ってもらい大助かり。

美味しいコーヒーが届きますように。

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2017/04/06   yamagishicoffee

コーヒー畑の七面鳥(繁殖の季節)

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うちのコーヒー畑には野生の七面鳥がいる。その中のオスの一羽がよく鳴きわめき騒々しい。なぜかうちの妻はドナルド・トランプと呼ぶ。オス同士の喧嘩で、トランプ氏は相手の頭に噛み付いて攻撃する。危険な奴だ。でも、鏡に映った自分の姿に攻撃を仕掛けて体当たり。なるほど、英語でTurkeyと言えば間抜けの代名詞。

今は繁殖の季節。オスは体を膨らませてメスの前でアピール。胸を膨らませて、どういう仕組みか、「ボン!」と音を発する。メスへのアピールか、それとも他のオスへの威嚇なのか。プラスチックのバケツをひっくり返して、底を叩くと似たような音がする。試しに叩くと、新たなオスの出現と勘違いするのか、近くのオスが「ゴボゴボー」と鳴いて威嚇してくる。面白いから何度も叩いてトランプ氏をからかう。やっぱり、オスは間抜けだ。

やがて産卵。雑草の茂った所で卵を抱く。芝刈り機で雑草を刈っていると、突然、卵を抱えたメスが目の前に現れる。慌てて芝刈り機を急停止。向こうも相当ビックリしている様子だが、卵から離れようとしない。メスはあっぱれな心掛け。

やがて卵が孵る。メスがよちよち歩きの雛を10羽ほど連れて畑を行進する姿を畑のあちらこちらで見かける。草刈り中に偶然遭遇すると、雛たちは四方八方へ一目散に逃げる。一家はバラバラ。雛たちは「ピーピー」と母親に自分の場所をアピール。芝刈り機を止めて鳴き声を聞こえやすくしてやると、やがて母親は安全な場所を確保して、「クワッ、クワッ」と自分の居場所を知らせ、雛を一羽づつ回収する。そして、また家族で行進。一方、オスは一切子育てをしない。

うっかり近づきすぎると、母親の怒りを買う。「シー」とすごい音を立てながら飛び上がり人の頭をつついてくる。逃げても、20~30メートル先まで追いかけてくる。10倍以上も体の大きい人間に襲い掛かるのだから、母親は肝が据わっている。

それでも、生存競争は厳しい。10羽の雛は、翌週には9羽、翌々週には8羽という具合に徐々に減り、最後には2羽くらいしか残らない。畑にはマングースが徘徊し、上空には「ピー」と鷹が旋回する。足の悪いメスがいて、毎年、片足を引きずりながら雛を連れるが、十分守れない。気の毒だが彼女の雛たちは育たない。今週は既に4羽に減った。

オスたちは相変わらず体を膨らませてメスを追いかけまわすが、雛を連れたメスは、明らかに嫌がる。あまりしつこいと、自分よりも一回りも大きなオスをつつき回して撃退する。子育て中の女は恋人には向かない。

畑には常に20羽以上いるが、一昨年の11月の感謝祭の日に3羽に減った。米国では感謝祭に七面鳥を食べる。誰かが侵入して鉄砲で仕留めたのではと疑っている。ところで、残った3羽はすべてメス。食えん女なんだろう。

感謝祭の翌日は年末セールの初日。各店割引をするので一年で最も売り上げが多い日。昨年も一昨年もこの日には、全米で拳銃の一日の売り上げの新記録を更新したそうだ。

やれやれ。

 

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2017/04/02   yamagishicoffee

Mottainai-物を大切に

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コーヒーの精製所にて。壊れても使う。
Mottainaiの精神がこんなところに引き継がれている。
「もったいない」はアメリカにそういう概念がないので、英語の訳語がない。日系人の島ハワイ島ではその概念が残っており、Mottainaiという言葉が使われる。

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2017/03/25   yamagishicoffee

コーヒーの花のお茶

焙煎士をしている友人がコーヒーの花を摘みに来た。

コーヒーの花でお茶を作るらしい。

なんでも、彼女の友人はそれを本格的にやっていて、4月のSeattleでのSCAAのコンファレンスにコーヒーの花のお茶を出品するそうだ。(うちの畑の花ではありません。念のため。)

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2017/03/21   yamagishicoffee

コーヒーの花とミツバチ

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また明日にはコーヒーの花が咲く。

待ちきれないミツバチ。つぼみをこじ開ける。

1匹目は花粉を採取中(後ろ足に花粉玉)。2匹目は蜜を採取中。

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2017/03/18   yamagishicoffee

コナとブルーマウンテンとコピルアク

コナで一押しのコーヒーショップDaylight Mind Coffee。

日本へ行くたびにコーヒー豆を買ってきて、そこのスタッフとカッピングをする。

今回、買ってきたのはブルーマウンテンとコーピールアク。

これにコナを加えて3種類をカッピングした。

高額コーヒー番付の3役そろい踏みの贅沢な組み合わせ。

こうなると、もうコナが割安に感じる。

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2017/03/17   yamagishicoffee

コーヒー畑のハチミツ

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最近コーヒーの花が満開に咲いたので、コーヒーの蜜たっぷりの生ハチミツ。

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2017/03/15   yamagishicoffee

カカオの果肉を食す

コーヒーもカカオも似たような気候で育つ。

カカオの実を割って、カカオ豆(種)を5個くらい口に放り込む。

種の周りに薄っすらと付いた果肉(白い部分)も一緒だ。

果肉は少ないので食用にはならないが、甘酸っぱくて、青りんごのような味がする。

口の中で種を舌でかき回しながら、種ごと果肉を豪快にしゃぶる。

しゃぶり尽くしたら、種を吐き出して、次の種と果肉をしゃぶる。

カカオやチョコレートの原料となるカカオ豆だが、惜しげもなく地面に吐き出す。

えっ、捨てるのは勿体ないって?

じゃあ、私が舐めまわしたカカオ豆で作ったチョコレートなんて食べたいですか???

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2017/03/13   yamagishicoffee

コーヒーの精製(Hulling)とは

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コーヒーの精製(Hulling)とは:

9月から1月にかけて収穫したコーヒーの実をパーチメントの形で倉庫に保管してある。それを精製所(Dry mill)で生豆の状態にする。

1.前日、豆をトラックに積み精製所へ運ぶ。4往復(1時間x4)

2.パーチメントとその内側のシルバースキンをむく。

3.サイズ別に分類する。(サイズ19、18、17、16、16未満、ピーベリー)

4.サイズごとに、比重選別機械に載せて比重の低い欠陥豆を除去する。

5.100ポンドごとに麻袋に袋詰めしてミシンで縫う。

6.支払いをする。

7.トラックで持って帰る。3往復(1時間x3)

 

機械がやるので、1日で終わった。

近所の友人が庭で採れた豆を手でむいて指が傷だらけになったとFBにアップしていたが、うちの量を、もし手作業でやると、パーチメントとシルバースキンをむくのは、毎日やっても数ヵ月はかかる。パーチメントを買い物の紙袋に入れて、アスファルトの上に置き、車で何度もひいて、ある程度割ってから手でむく。指がつりそう。

サイズ分けは手で5種類のふるいにかける。1カ月はかかる。首がつりそう。

比重の軽いものを除去するのは、んん~、機械なしでは無理!

文明万歳!

 

 

 

 

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2017/03/11   yamagishicoffee

今日は年に一度のコーヒーの精製(Hulling)

今日は、倉庫に寝かせておいた一年分の収獲した豆を精製しました。
精製所の人からは、今年もコナの数ある農園の中でダントツで最も欠陥豆の率が低いとお褒めの言葉をいただきました。
褒められると調子に乗って、殺虫剤を使わずに害虫被害を抑える方法のレクチャーをしてきました。

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2017/03/10   yamagishicoffee