農園便り

2019年12月

明日から収穫8ラウンド目

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我々の隣りの住人は観賞用にコーヒーの木を100本以上植えているので、害虫(CBB)の被害がひどい。隣人はコーヒーを育てているというよりも、害虫を育てている。

害虫がドンドンこちらへ飛んで来るので、我々は春から2週間ごとに彼の土地と接しているあたりの木々の全ての枝の全ての実をチェックして、害虫の被害の実を取り除く作業を続けて来た。

その甲斐あって、どうにかそれらの木も収穫を迎えることができた。

すると今度は隣の土地からネズミがやってきて、赤く熟した実を食い散らかしてしまった。あれだけ時間をかけてコーヒーの実を害虫から守ってきたのに。すごい無力感。

ネズミはコーヒーの甘い果肉を食べるだけで、種(コーヒー豆)は食べない。果肉を食い散らかされて、残った種はカビる。

明日から、8ラウンド目の収穫開始。今日は、カビた豆、過熟豆、虫食い豆などの欠陥豆を木から取り除く作業。きれいに収穫するためには、毎回、収穫前に欠かせない作業だが、今回はネズミの食べ残しの豆まで加わって重労働。

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2019/12/08   yamagishicoffee

NHKスペシャル 食の起源第一集「ご飯」

NHKスペシャル 食の起源第一集「ご飯」を観てビックリした。

日本人は口の中の炭水化物をブドウ糖に分解する唾液中の酵素に関連する遺伝子を西洋人よりも多く持っているそうだ。

番組中、日本人のグループと西洋人のグループが同時にクラッカーを口の中で噛み続けると、甘みを感じる人が日本人の方が多いというシーンがあった。日本人の方がより早くクラッカーの炭水化物をブドウ糖に分解しているから。

コーヒーのカッピング(テイスティング審査)においては、次から次へと、多くのコーヒーをすするので、舌の感覚が麻痺してくる。アメリカのSCA(Specialty Coffee Association)は、口を水ですすぐか、クラッカーを食べて口の中をリフレッシュすることを推奨している。私はクラッカーを食べると訳が分からなくなるので、もっぱら水ですすぐ。アメリカ人にはクラッカーを愛用する人が割といる。そうか、あの人たちは、クラッカーを食べても甘味を感じないので、邪魔にならないのか。

コーヒーには炭水化物が入っていないので、コーヒーの審査自体に人種の影響はないと思うけど、裏技のクラッカーには違いが出るのか。なぜ、クラッカーを推奨するのか理解に苦しんでいたけど、そういう事だったのか。

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20191124

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2019/12/05   yamagishicoffee

収穫7周目が終了

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コナ・コーヒーの収穫、今シーズン7ラウンド目が昨日やっと終わった。周りの農園は収穫が終わっているのに、この農園は今シーズン最大のラウンドとなった。この3週間で約8000ポンドのコーヒーの実を摘んだ。約5万杯のコーヒーに相当。

全身ヘトヘト。収穫の始まった9月以降、体重は3.5キロ減った。昨夜は14時間爆睡。今日はジム、サウナ、冷温水浴、鍼灸治療で体を癒す。これから数日は休養。ビール飲んで、ワイン飲んでのんびり過ごす。手のむくみがとれたら、次のラウンドを開始。あと3ラウンドぐらい。1月末まで続きそう。

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2019/12/04   yamagishicoffee

ドイツのコーヒー

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3年前にドイツ製のバスタブを買った。選んでいたモデルが購入直前に製造停止となった。飛行機のマイルを調べると、2万5千マイルでドイツへ行ける。これはお得。それに、風呂桶を買いにハワイからドイツへという、馬鹿々々しさが洒落ている。ホテルも予約せずに4日後には妻とドイツに飛んだ。

2週間の旅だが、初日に買い物は終了。残りの2週間は気ままなドイツ観光となった。ドイツのコーヒーは美味しい。これには驚いた。ホテルや街角や駅の売店の普通のコーヒーが美味しい。焙煎や抽出というよりも、豆が良い。列車に乗る前に駅のキオスクでコーヒーを買ったら、割と質の良いナチュラル製法だった。キオスクにしては相当な自己主張だ。こういう街角の普通のコーヒーの豆が自己主張するのは、米国や日本にはない文化。

スペシャリティーコーヒーの店のレベルも高い。店主自ら産地へ通う。また、欧州各国の商社や同業者とネットワークを持ち、マイクロロットの豆を仕入れる。焙煎・抽出・硬水の処理のこだわりもさることながら、豆の仕入れに自らの存在価値を置いている

流石はドイツ。1683年にトルコ軍がウィーンを包囲して以来のコーヒーの歴史と文化がある。日本人がせっせとお茶の文化を育んでいた頃から、コーヒーを飲み続けていることだけのことはある。国全体でコーヒーのレベルが高いと感心した。

さて、話は変わるが、先月号で、うちのコーヒー畑に菩提樹を植えたと記した。実は、このドイツ旅行で、ミュラー作詩、シューベルトの作曲「菩提樹」のモデルになった菩提樹がドイツの田舎町にあるというので寄ってみた。

泉にそいて 茂る菩提樹

したいゆきては うまし夢見つ

みきには彫(え)りぬ ゆかし言葉

うれし悲しに 訪(と)いしそのかげ

有名なこの近藤朔風の訳詞でずっと疑問に思っていた。この泉はどれ位の大きさで、それに沿って何本くらいの菩提樹が植えてあるのか。吉祥寺生まれの私は、井の頭公園のような細長い池の畔に、菩提樹が一列に並んでいる光景を勝手に想像していた。

ところが、なんと、その泉は1m四方ぐらいの井戸。その隣に一本の菩提樹。実はドイツ語だとそれが明白。歌の出だしはAm Brunnen vor dem Thore Da steht ein Lindenbaum(城門の前の井戸に一本の菩提樹がある)。この詩は、恋に破れた青年が町を捨て、いよいよ城門を出て菩提樹の脇を通り過ぎるとき、かつて恋人と菩提樹の幹に愛の言葉を落書きした思い出がよみがえるという内容。実に「泉に添いて茂る菩提樹」は名訳だが、泉とは井戸。しかも、「沿いて」でなく、「添いて」。私は全く勘違いをしていた。ドイツの涼しげな湖畔の菩提樹並木を歩く情景を想像していた私は、40年以上も間違ったイメージで口ずさんでいたかと思うと恥ずかしい。

ちなみに、亡父が旧制二高時代にドイツ語の授業で、この詩を訳せと当てられて、近藤朔風の訳詩をそのまま朗々と詠じて、ドーっと、クラス中の喝采を浴びたと言っていた。昔の高校生は随分レベルが高い。ドイツのコーヒー並みだ。  

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2019/12/03   yamagishicoffee