農園便り

2019年10月

害虫との知恵比べ

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CBBというコーヒーの害虫との闘いは収獲中も続く。この害虫はコーヒーの実に穴をあけて中で卵を産む。だから、虫食いの実を見つけたら摘み取り、排除する。

害虫もあの手この手で生き残りを画策するので、果てしのない知恵比べ。

笑かせて、ごまかそうとしたって駄目なんだから!

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2019/10/27   yamagishicoffee

三越のお歳暮カタログに選ばれました。5ページ目。

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三越のお歳暮カタログに山岸コーヒーが選ばれました。生産者には望外の喜びです。

なんと、224ページもあるカタログの5ページ目。

しかも、カタログのオープニングを飾る、8商品厳選の「三越の三ツ星」の中の一つ。「素材・製法・人という三つのポイントから価値を見出した傑作選「三越の三ツ星」。おいしさという感動を分かち合える、こだわりの品々です。」とのこと。

キャピタルコーヒーが素敵なドリップコーヒーの商品に仕上げてくれました。

キャピタルコーヒーさん、三越さん、日頃ご愛飲いただいているお客様、ありがとうございます。身に余る光栄です。

https://mitsukoshi.mistore.jp/seibo/mitsuboshi/index.html

https://my.ebook5.net/isetan01/m_seibo/#

 

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2019/10/23   yamagishicoffee

生まれたばかりのカメレオン

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コナ・コーヒー畑の中でカメレオンの卵が孵ったらしい。

昨日は間違ってコーヒーと一緒に小さなカメレオンを摘んでしまった。

バスケットの中でモゾモゾしているのを発見。

午前中に1回、午後にも1回。

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2019/10/14   yamagishicoffee

コーヒー摘み4周目に突入

今シーズンの収穫3周目が終了。同時に4周目に突入。

ほとんど休みなしで体重も1カ月で2kg減った。さすがに疲れが溜まってきた。

これまでの収穫量は9,994ポンド。九九九四。くくくるしー!

まだ半分以下だ。

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2019/10/11   yamagishicoffee

ペニーの使い道

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。この時期、コナのコーヒー畑にも同じようなことが起きる。コーヒーの実がたわわに生ると、重みで幹が曲ってしまう木がある。農園によっては、竹の棒でつっかえ棒をして支えたりする。

稲穂の格言は、徳を積んだ人ほど謙虚という意味だろう。アメリカ人も成功者ほどフレンドリーで人当たりが柔らかい。功成り名遂げる人の特徴は万国共通かもしれない。

ところで、ウォール街のトレーダーの間には、変わった迷信がある。通勤途中で道にコインが落ちていたら必ず拾うというもの。歩きながら、自然と頭も垂れる。

トレーダーには、ドーンと大きく賭けて、ガーンと損してアララーとなっても、次には、ドドーンと倍返しで賭けて、ドッカーンと大儲けして、ワッハハ―!というタイプの人もいる。だが、そういう人は稀で、たいていのトレーダーは、特に債券トレーダーに多いが、市場の僅かな価格差を見つけてはコツコツと鞘を取って稼ぐ。まさに、地面に落ちた1セントや5セントコインをコツコツと拾い集めるような地道なスタイルだ。だから、通勤途中でもコインを拾う。もし拾わないと、運が尽きて細かな鞘取りのトレーディングの機会を見失うかもしれない。強迫観念からくる一種のゲン担ぎだ。

こういう人たちは、病気みたいに拾う。たとえ、ビリオネア―になって伝説の投資家と呼ばれるようになっても、その癖が抜けない人もいる。

思うに、道端にペニー(1セントコイン、約1円)を落とすほど、無駄なことはない。ペニーは銅製で日本の10円硬貨と同じ色だが1円硬貨より小さい。落とした人は1セントの損をする。拾う人にしても、体の固い私には、ヨッコイショと腰を屈めるだけでも、1セント以上のエネルギーを消費しているように感じる。おまけに、ぎっくり腰のリスクもあるし、どんな病原菌が付いているか知れず、衛生上のリスクも抱えるので割に合わない。一方、米国政府は額面1セントのペニーを鋳造するのに1.7セントのコストをかける。誰にも拾われずに地面で朽ちたら、政府が使った1.7セントは全くの無駄になる。つまり、落とした人も、拾った人も、政府(納税者)も全員が損をする。

まったくペニーは厄介者だ。お隣のカナダでは、数年前にペニーの製造を停止した。日本で1円硬貨を鋳造停止にするようなもので英断だ。カナダのトレーダーはペニーを拾うコストとリスクから解放されたことになる。

さて、頭を垂れたコーヒーの木である。去年、コーヒーの栄養学の教授がブラジルから私どもの農園に視察に来た。ついでに、あちこち案内もした。コナのコーヒー畑の多くの木がたわんでいるのを見て教授は驚いた。彼によると、幹がたわむのは、微量栄養素の銅の不足が原因。植物は幹が多少たわんでも、真直ぐに戻るようにできている。ところが、銅が不足すると復元能力が失われて、一度たわむと元に戻らなくなる。

ブラジルでは機械で収穫するので幹がたわむのは大問題。銅不足にならないよう注意を怠らないらしい。ところがコナは手摘みなので、高い所の枝の実を取る際には、幹をフックで引っ掛けて、わざとたわませて手元に手繰り寄せて摘む。少しくらい、たわんでいた方が都合がよいから、たわませっぱなしだ。

でも、たわみ過ぎて地面に着くと困る。地面は湿気が多すぎて実が傷む。そこで、今年は、たわみ過ぎの木の周りには、銅でできたペニーをまいてみた。厄介者のペニーの有効活用だ。製造原価よりも安く取得できるからお得だし。でも、NY時代の同僚が遊びに来て、全部拾われちゃったらどうしようというのが悩みの種だ。

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2019/10/01   yamagishicoffee