農園便り

コーヒー畑のクモの巣

ひたすら、害虫(CBB)に喰われたコーヒーの実を手で取り除く作業を継続中。虫食いの実を見つけるにはコーヒーの木に顔を近づけて、全ての実を確認しなければならない。ところが、畑の中はクモの巣だらけ(Crab Spider)で、顔にクモとクモの巣がまとわり付いてうっとうしい。

だから、最初に棒を使って、クモの巣を取り除いてから作業を開始する。もうすぐ開花してミツバチが集まってくるので、ミツバチ保護も兼ねて。白いクモの糸に絡んでいる丸い物がCrab Spiderたち。

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2019/04/10   yamagishicoffee

害虫駆除

この時期、コナのコーヒー畑は草むしりと害虫駆除。1月に開花した分の実がフルサイズになってきた。すると、近所の畑から害虫(CBB)が飛んできて、コーヒーの実を襲う。だから、すべての実をチェックして、虫食いの実を取り除く。まだ、畑全体に実の数が少ないので、この時期は効率的にできる。

この害虫は5週間ごとに何十倍にも増える。ひたすら級数的に増えるので、増える前に駆除するのがうちの農園のやり方。集中力を要するので長時間はできないが、日々少しづつやる。写真は今日2人で3時間半かけて駆除したもの。3週間前にすべてを除去したのに、3週間で、こんなにたくさん飛んできた。もー!

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2019/04/07   yamagishicoffee

コーヒー栽培がんばる

私のゴルフ仲間Albert Watanabeさんは1936年生まれの日系3世。現役時代は高校のカウンセラー。カウンセラーとは生徒の悩みなどの相談を受け、正しく健全な道へと若者を導く仕事。人格者ならではの職業だ。

彼は仲間と週2回ゴルフをする。リタイアした日系人中心の30人ぐらいのグループ。中には90歳代の人もて、私は最年少。ほとんどがコーヒー農家出身だが、彼ら自身は教師、医師、大学教授、消防士、会社員などの職業を務めあげ、親から引き継いだコーヒー畑は小遣い程度に続けている。とにかく元気で、よく遊び、よく笑い、日本食を食べ、コナコーヒーを飲む。ハワイの日系人が全米で最長寿なのも納得できる。

Albertはゴルフが上手い。ドローとフェードを自在に打ち分け、ホールインワンやエイジシュートも何度も達成している。コーヒー栽培にも詳しく、私の師匠。私がコーヒー畑を買ったばかりの頃、肥料の撒き方を詳しく教わった。肥料は季節や雨量や実の成長具合により、最適な成分をタイミングよく施す必要があり、なかなか奥が深い。彼の経験と知識に基づくアドバイスは実に適切。しかし、本人はその通りに実践しているのか尋ねたところ、返ってきた答えが、「冗談じゃない。肥料なんて手間がかかるし、金もかかる。さらに困ったことに、肥料をやると秋に沢山の実が生るから、コーヒーを摘むのにもっと手間隙がかかって、ゴルフの時間が減る。人生はもっと楽しまなくちゃ。」 

感銘した。こういう考え方をしたことがなかった。子供のころから与えられた課題は一所懸命にこなすのが正しい生き方だと教わってきた。その点、学校の授業は落ちこぼれだったが、その分、クラブ活動は全力で頑張った。受験勉強もそれなりにこなし、就職後は立派な企業戦士だ。才能に欠ける分、努力で補った。振り返れば、一所懸命に働いた。今ならブラックもいいとこ。気が付けば、リタイアしても、その勢いでコーヒー栽培。

日本の農業もしかり。亜熱帯原産の稲を無理やり日本に持ち込み、品種改良を重ね、手間隙をかけて育ててきたのが日本の歴史だ。野菜だってビニールハウス。なかには温室でマンゴーやパパイヤまで作っている奇特な方までいる。なんとストレスの多い農業か。

コナではマンゴーやパパイヤなんて道端にいくらでも落ちている。コナコーヒーだって放っておいても勝手に生えてくる。最適の場所で最適の作物を栽培しているだけだ。私はさらに品質を上げようと、肥料や堆肥やミネラルやバイオ炭や微生物やらを投入し、またもや一所懸命だが、期待したほどの効果が上がらないことも多い。Albertのような手抜きの方が、かえって土壌と微生物とコーヒーの木のバランスが取れるのかもしれない。

Albertらゴルフの仲間たちからは、「最近ゴルフに出てこないね」と言われる。コーヒー畑が忙しくてと、日々の工夫を得意になって自慢すると、そんなに一番になりたいのと笑われる。でも、高校時代のクラブ活動のノリのまんまサラリーマン生活を送ったから、そういう教育を受けた世代だから、なかなか変えられない。しかして、ゴルフのハンデは増えるばかり。なんのためリタイアしたんだ?

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2019/04/02   yamagishicoffee

生豆のハンドソート

お友達用にコーヒーを焙煎する前に生豆をざっとハンドソート。欠陥豆を取り除く。

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2019/03/16   yamagishicoffee

肥料

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待ちに待った肥料が到着。コナの大手コーヒー農家が生産する有機肥料(7-5-5)。魚加工業者の廃材(魚の頭や骨など)を炭化させて(Biochar)、EM1(酵母菌、乳酸菌、光合成金などの有用微生物群)を糖蜜で培養して、その炭の穴の中に染み込ませ、それに玄武岩やラングバイン石(カリ肥料)などを混ぜたもの。

畑じゅうが魚臭くて頭が痛くなった。三分の一くらい撒いたところで断念。残りは明日にして、サウナへ。体に染み込んだ魚臭を汗とともに出す。ついでに映画Secretariatを鑑賞して帰宅。

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2019/03/09   yamagishicoffee

ハワイのウグイスは訛っている

コーヒーの生豆は英語でgreen beanという。生豆はパーチメントから取り出したばかりの新鮮な状態では緑色をしている。時間が経つと酸化して白っぽくなる。

日本の焙煎士に、なぜ私どものコナコーヒーは他の産地と違って緑が濃いのか問われた。一般の産地のコーヒーは、山奥から運ばれ、熱帯の港に置かれた後、船に乗せられてくる。荷揚げ後も、商社の倉庫から生豆問屋の倉庫を経て、焙煎業者へ渡るので、既に白化してしまっている豆が多い。一方、うちの生豆は精製後すぐに気密性の袋に入れて空輸する。精製後半月以内に日本へ着くから、新鮮な色を保っている。普段、ハワイでボーっと生きている私でも、そういうところはテキパキとやっているつもりだ。

生豆の緑色はくすんだ渋い緑。これを何色と表現したら良いかと問われ、紫紅社の「日本の色辞典」と照らし合わせてみた。鶯(うぐいす)色に一番近い。その他、常盤(ときわ)色、海松(みる)色、麹塵(きくじん)、青白橡(あおしろつるばみ)、山鳩(やまばと)色、千歳緑(ちとせみどり)、モスグリーン、オリーブグリーンと表現しても差し支えないだろう。三島由紀夫の戯曲「綾の鼓」に「緑という着こなしにくい色」という台詞があるが、日本の染め物の緑のメニューは、なかなか豊富だ。

さて、ウグイスといえばハワイにもいる。昭和初期に日本人移民とともにハワイ諸島に渡り野生化した。私は東京と米国しか住んだことがなかったので、ハワイで初めてその鳴き声を聞いた。なんと、東京では既に準絶滅危惧種だそうだ。

うちのコーヒー畑の北側の一画は手付かずで、うっそうと木が茂っている。そこに様々な鳥が来る。たまにウグイスが聞こえる。ウグイスは春の季語。しかし、ここは常夏のハワイ。一年中聞こえる。

 90年代以降、米国と中南米を渡るオリオール(ムクドリモドキ)が激減した。中南米で森林を伐採してコーヒー畑を開墾したため。そこで、適度な森林を維持したコーヒー農園に与えるBird Friendly Coffeeという認証ができた。鳥のさえずりを聴きながらのコーヒー摘みは良いものだ。しかも、ウグイスは日本では聞いた事もなかったくせに、望郷の念に駆られるから不思議だ。

ところが、ハワイのウグイスの鳴き声は「ホーホケキョ」ではなく、「ホーホケッ」と妙に中途半端。なんだかちょっとズッコケ。

国立科学博物館の濱尾章二研究員がハワイのウグイスの声紋を分析したところ、日本のウグイスに比べて周波数の変化が乏しく、さえずりを構成する音の数が少ないそうだ。普通は鳥類のさえずりの変化は短期間では起きない。同氏は、ウグイスの複雑な鳴き声は縄張りの形成や雌を引き付けるのに有利だとされるが、争いが少ない島の環境の中で80年間という極めて短期間に変化したのではないかと分析している。

 さすがハワイ、人間だけでなくウグイスものんびりしている。ボーっと生きているから、ホーホケッ。ハワイの人もウグイスも私も、みーんなチコちゃんに叱られる。

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2019/03/01   yamagishicoffee

コーヒーの新芽

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このところの雨で若い葉の芽が出て来た。このブロンド色がティピカ種の特徴。

12月と1月はとても乾燥していたので、枝葉の成長はほとんど止まった。木は代わりに花のつぼみを付けて開花に備えていた。

2月に雨が降ると、まず花が咲いた。そして気温が上がってくると新芽も出て来た。

あと2カ月くらいは、まだまだ花も咲き続ける。

夏に向かって枝葉はどんどん伸びる。

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2019/02/27   yamagishicoffee

今年2度目の開花

コーヒーの花が咲いた。

でも、期待していたほどは一斉には咲かなかった。

だから、コナスノーというほど豪華な開花にあらず。

来週・再来週もバラバラと咲きそう。

それはそれで構わないけど。

でも、なぜだろう、隣りの畑はもっと一斉に咲いているのに。

まあ、いいか。

 

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2019/02/17   yamagishicoffee

コーヒーの出荷

今週は年に一度のコーヒーの出荷。

生豆を日本へ空輸した。

麻袋に入れた約2500ポンドの生豆をトラックで空港へ運び、箱に詰め、ハワイ州と連邦農務省の検査を受けて出荷した。

約10万杯分のコーヒーに相当する。

10万回お楽しみ下さい。

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2019/02/15   yamagishicoffee

もうすぐコナ・コーヒーの開花

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雨も降り、つぼみも大きくなってきた。

養蜂家の友人から蜂を借りた。

ハチはつぼみをこじ開けようとする。

今年一番大きな開花の準備完了。

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2019/02/14   yamagishicoffee