農園便り

サイズ選別

https://www.youtube.com/watch?v=5TOxbDC9Yvo

https://www.youtube.com/watch?v=d2ZdGEZS8Bk

 

コーヒーの生豆をサイズ別に選別する作業。

最初のビデオは機械による選別。あっという間にサイズ19(19/64インチ)、サイズ18、サイズ17、サイズ16、サイズ16以下、ピーベリーに分けてくれる。一時間で1000ポンドぐらいの豆を6種類に分類できる。今年は当農園では収穫するのには6カ月かかったが、5,500ポンドの豆のサイズ分けは5時間で終わった。

次のビデオは我家でたまに行う手作業。ビデオでは木枠のふるいを2層に重ねて、上がサイズ18のふるいで、下がサイズ17のふるい。こうするとサイズa)18・19混合、b)17、c)16以下とピーベリーの混合3種類に分類できる。1時間で20ポンド位しか処理できない。しかも頻繁に間違える。

温暖化は嫌いだけど、電力大好き。昔の人は偉かった。

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2020/01/27   yamagishicoffee

エクストラ・ファンシー

https://www.youtube.com/watch?v=KaGPjYaUMM0

今シーズン収穫したコーヒー豆を精製(ドライミル)した。

ビデオはサイズ19の豆を比重選別機にかけているところ。手前のワイパーの様な板が右に振り切って設定されているのをご覧いただきたい。比重選別機は比重の重い豆(良質)が左側に、比重の軽い豆(欠陥豆)が右側に来るようになっている。このビデオでは豆がドンドン左へ寄っていく。これは比重が重い豆が多いから。比重が軽い欠陥豆が多いと、豆はどんどん右に寄っていく。欠陥豆の割合を見ながら、ワイパーの様な板をどのあたりで固定するかを決める。板の左を通る豆が合格で右が失格で等級を下げる。

欠陥豆の多い一般的な農園は、その板は左に振り切って固定され、ほとんどの豆がふるい落とされて、等級が下げられる。当農園の豆は右に振り切って固定され、サイズ19の9割以上がExtra Fancyとして合格する。

Extra Fancyとはサイズ19(一番大きいサイズ。ふるいの穴の大きさが19/64インチ)の豆で欠陥率が大体1%以下ぐらいになるように選別した物。コナの場合、サイズ19の豆は全体の約15%位採れる。サイズが大きいからといって美味しいという訳ではないが、見た目を重視する日本市場では重宝される。

精製所の方からは、今年もコナで一番欠陥豆が少ない、しかも2番目の農園とは桁違いに、とお褒めの言葉を頂いた。10年前の害虫上陸以来、5年くらい前までは、コナで約600軒あるコーヒー農家の中で、Extra Fancyの認証が取れるのはうちの畑だけだった。

4年前に認証の基準が緩くなったので、色選別機などを持っている大農園では何とかExtra Fancyなどを生産できるところが出て来た。それでも、昨年はコナ全体でExtra Fancyの豆は26000ポンド、村全体で認証を受けた豆の0.7%。認証に出さない農園もあるので、コナ全体の生産量に対する割合はもっと低い。前述のとおり、本来は15%程度採れるはずが1%をはるかに下回るということはそれだけ害虫の被害が甚大だということ。ちなみに、うちの農園では、今年はSize 19の割合は全体の17%程度で、そのうち9割以上が合格するので、Extra Fancyの割合は全体の16%だった。

しかも、うちの農園は、基準緩和後も、毎年、緩和前の厳しい基準で選別をしてきた。現在のところ、来年からは認証の基準が再び厳しくなる予定。そうなれば、精製所の人の言うことには、Extra Fancyが生産できるのは、再び、うちの農園だけになるだろう、とのこと。

ちなみに、一般的なExtra Fancyというのは、害虫被害の少ない、色々な農園の豆を集めて混ぜて(たぶん殺虫剤まみれ)、サイズ選別機と比重選別機と色選別機でドガチャカ、ドガチャカしたもの。どこの農園の物だかわからないExtra Fancyよりも(それでさえ来年は誰も作れないんだけど)、うちの農園の豆はずっと質が良い。力説。

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2020/01/26   yamagishicoffee

コーヒー豆の精製(ドライミル)

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昨日と今日は今シーズン収穫したコーヒー豆をすべて精製(ドライミル)。

  • 乾燥して保管していた豆を精製所へ持って行く(ピックアップトラック4往復)
  • パーチメント(堅い皮)をむく
  • サイズ別に選別
  • 比重の軽いものを分別して等級分け
  • 袋詰め
  • 帰りはトラック3往復。

 来月日本へ空輸する。

 

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2020/01/25   yamagishicoffee

コーヒーの木の剪定

コーヒーの木のカットバック。今年は約2000本を切る。

先週から始めたけど、一日100本も切ると腕が痛くて無理。

前はもっとできたのに、歳をとったなあ、とため息ばかり。

今日はチェーンソーの刃を取り替えたら、とっても楽。

軽く300本切れて、雨が降らなければ600本はいけた。

農機具をちゃんと整備せんと、いかんなあ。

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2020/01/16   yamagishicoffee

今シーズンの収穫終了

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今シーズンのコーヒー収穫終了。8月に始まって5か月間で9ラウンドした。

収穫は終わったが、畑には、まだ摘み残した実があり、害虫の棲み処になると困るので、明日からはそれらを全て摘み取り破棄する。その後、今シーズン摘んだ木はすべて膝の高さに剪定(カットバック)。切った木は細かく粉砕して(チッピング)畑に撒く。これらを2月末までに行う。

また、その間に、今シーズン分の全ての豆(パーチメント)を精製所で皮を割り、サイズに分け、比重の軽いものを取り除き、袋に詰めて、日本へ空輸する。

まだまだ、忙しい。

偶然にも収穫の最終日にコーヒーの花が咲き翌シーズンが始まった。

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2020/01/07   yamagishicoffee

KZOOラジオ電話応答

ホノルルの日本語ラジオ放送KZOOを聴きながらコーヒーを摘む。ハワイには色々な観光名所があるが、私にはハワイで一番面白いのはKZOO放送だ。

KZOO放送の看板番組は電話応答のコーナー。リスナーが電話で質問やら自分の体験、考えなどを投げかけ、それに対して他のリスナーが答える。日本人アナウンサーが仲介して会話の輪が広がる。日本語を話す日系人も登場し、ハワイの日本人・日系人が助け合う趣旨の番組。もう10年も前だが、面白い会話があった。

日系老女A:「私は子供の頃から、青はグリーンの意味と思ってましたが、友達が青はブルーだというのです。それは本当ですか?葉っぱや芝のグリーンは青ですよね。」

アナウンサー「そうですね。日本語では青と緑の区別が曖昧なところがありますね。どう使い分けるのかをご存知の方はお電話ください。」

しばらく色々なやり取りが続き、とんちんかんな答えもあって面白かった。最後に、

日系老女B:「あなた、緑という漢字を学校で習ったでしょう。青の漢字とは違うでしょう。緑と青は違う色。緑はグリーン、青はブルーに決まってるでしょう。」

アナウンサー「そうですね。でも、日本語では、信号が青、とか、芝生が青いなどと、本当は緑なのにそれを青と言いますよね。」

日系老女B:「緑はグリーン、青はブルー。グリーンを青というなんて、あなた、学問が足らん!」

確かに日本語は芝が青かったり、黒髪や赤ん坊が緑だったりで厄介だ。色の誤解は興味深いし、日系人がアナウンサーを叱りつける場面も面白かったが、それ以上に、この「学問が足らん!」という言葉に感銘した。これは明治の日本語だ。現代では使わない。私は不勉強を指摘されることは多々あるが、この言葉を浴びせられたことはない。きっと、明治に移民してきた日本人は、砂糖きび畑やコーヒー畑で働きながら、アメリカ社会で苦労して子供を育てたであろう。子供たちは「学問が足らん」と叱られて育ったのであろう。その表現がハワイに残っているのだ。実際に日系三世たちは、学問を重ねて社会進出を果たした。今ではコーヒーに頼らずに生活をしている。日系移民の苦労が偲ばれた。

ちなみに、日系人の間ではTaranとは足りない、または短いことを意味し、Taran Taranと2つ重ねると、まぬけ、頭が足りない、学問が足りないの意味になる。

その晩、日本食レストランに行ったら、隣のテーブルで日本人の中年夫婦と日系三世の老夫婦が日本語で会話をしている。

日本人妻    「この前、小松菜をあそこのスーパーで見つけたの。」

日系三世妻「Komatsuna?」

日本人妻    「あら、小松菜、分からない?あの葉っぱの青い野菜」

日系三世妻「葉っぱの青い? Blue?」

Blue?と言ったきり、日系人のおばあさんは、首をかしげて、固まってしまった。きっと彼女は、緑ではなく青い色をした野菜を一生懸命に想像しているに違いない。頭の中が?マークでいっぱいになっていることだろう。

さて、コーヒー摘みは、枝に熟した赤と未熟の緑の実が混在している中から熟した赤だけを摘む。緑を摘んではいけない。収穫を手伝ってくれるピッカーに"Don’t pick blue" (青い実を摘まないでね)とついつい口走ったら、"Blue?"と困り顔。

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2020/01/03   yamagishicoffee

この10年を振り返って

今シーズン8ラウンド目のコナ・コーヒー収穫が終わった。

もうすぐ、Decadeが終わる。日本語には訳語がない。つまり、2010年から2019年までの10年間のこと。

昨日はDecade最後のコーヒー収穫作業だった。とはいえ、収穫作業以外の仕事は毎日あるし、収穫も2週間後の正月に再開するが。

思えば、このDecadeはコーヒー栽培に終始した。リタイアして2008年にゴルフとスキューバダイビング三昧の生活をするためにハワイ島に移住した。しかし、振り返れば、コーヒー摘みの達人になっていた。

良質のコーヒーを作るにはきれいな収穫が最も重要。日本で流通する農園指定のコーヒーで農園主が自ら収穫しているのは山岸農園だけだと思う。赤字続きだが、それなりの使命感があって、やりがいもあった。

先月のクレジットカードの請求書が来た。1カ月間に使ったのは165ドル。しかも1/3はコーヒーを精製所へ運ぶガソリン代。なにしろ、夜明けから日暮れまでコーヒーを摘み、作り置きのカレーやパスタを食べ、9時には寝る生活を繰り返したので、金を使う暇がない。まあ、赤字でも良いか。

このDecade(10年)で約100トンのコーヒーチェリーを摘んだ。コーヒー130万杯分ぐらい。体重は13kg減った。嬉しい。ゴルフのハンデは3から6に増え、ど素人になった。悲しい。

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2019/12/23   yamagishicoffee

明日から収穫8ラウンド目

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我々の隣りの住人は観賞用にコーヒーの木を100本以上植えているので、害虫(CBB)の被害がひどい。隣人はコーヒーを育てているというよりも、害虫を育てている。

害虫がドンドンこちらへ飛んで来るので、我々は春から2週間ごとに彼の土地と接しているあたりの木々の全ての枝の全ての実をチェックして、害虫の被害の実を取り除く作業を続けて来た。

その甲斐あって、どうにかそれらの木も収穫を迎えることができた。

すると今度は隣の土地からネズミがやってきて、赤く熟した実を食い散らかしてしまった。あれだけ時間をかけてコーヒーの実を害虫から守ってきたのに。すごい無力感。

ネズミはコーヒーの甘い果肉を食べるだけで、種(コーヒー豆)は食べない。果肉を食い散らかされて、残った種はカビる。

明日から、8ラウンド目の収穫開始。今日は、カビた豆、過熟豆、虫食い豆などの欠陥豆を木から取り除く作業。きれいに収穫するためには、毎回、収穫前に欠かせない作業だが、今回はネズミの食べ残しの豆まで加わって重労働。

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2019/12/08   yamagishicoffee

NHKスペシャル 食の起源第一集「ご飯」

NHKスペシャル 食の起源第一集「ご飯」を観てビックリした。

日本人は口の中の炭水化物をブドウ糖に分解する唾液中の酵素に関連する遺伝子を西洋人よりも多く持っているそうだ。

番組中、日本人のグループと西洋人のグループが同時にクラッカーを口の中で噛み続けると、甘みを感じる人が日本人の方が多いというシーンがあった。日本人の方がより早くクラッカーの炭水化物をブドウ糖に分解しているから。

コーヒーのカッピング(テイスティング審査)においては、次から次へと、多くのコーヒーをすするので、舌の感覚が麻痺してくる。アメリカのSCA(Specialty Coffee Association)は、口を水ですすぐか、クラッカーを食べて口の中をリフレッシュすることを推奨している。私はクラッカーを食べると訳が分からなくなるので、もっぱら水ですすぐ。アメリカ人にはクラッカーを愛用する人が割といる。そうか、あの人たちは、クラッカーを食べても甘味を感じないので、邪魔にならないのか。

コーヒーには炭水化物が入っていないので、コーヒーの審査自体に人種の影響はないと思うけど、裏技のクラッカーには違いが出るのか。なぜ、クラッカーを推奨するのか理解に苦しんでいたけど、そういう事だったのか。

https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20191124

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2019/12/05   yamagishicoffee

収穫7周目が終了

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コナ・コーヒーの収穫、今シーズン7ラウンド目が昨日やっと終わった。周りの農園は収穫が終わっているのに、この農園は今シーズン最大のラウンドとなった。この3週間で約8000ポンドのコーヒーの実を摘んだ。約5万杯のコーヒーに相当。

全身ヘトヘト。収穫の始まった9月以降、体重は3.5キロ減った。昨夜は14時間爆睡。今日はジム、サウナ、冷温水浴、鍼灸治療で体を癒す。これから数日は休養。ビール飲んで、ワイン飲んでのんびり過ごす。手のむくみがとれたら、次のラウンドを開始。あと3ラウンドぐらい。1月末まで続きそう。

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2019/12/04   yamagishicoffee