農園便り

RKBラジオとKZOOラジオで紹介されます。

ラジオで山岸農園のコーヒーが紹介される予定です。

福岡県とその周辺地域をカバーするRKBラジオとハワイのKZOOラジオの共同番組『ハワイホットウェーブ〜もっと気軽に世界人」

RKBラジオでは、7月9日(日)夕方6時15分から、

KZOOラジオでは、7月11日(火)夕方5時半から

放送されます。15分間番組です。どうぞお聞きください。

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2017/07/09   yamagishicoffee

コーヒーQグレーダーの試験から一年

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CQI(Coffee Quality Institute)のQ Graderの資格を取ってから1年になる。ホノルルで行われた3日間の実習研修と、それに続く3日間に渡る20の試験を受けた。これはコーヒーのカッピング(官能評価)の技術を取得するもので、合格するとSCAA(Specialty Coffee Association of America)の評価基準・手順に従って、コーヒーを鑑定する資格を持つ。

 集中力を要するストレスフルな試験で苦しい体験だった。一度つまづくと、そのストレスに耐えられず、雪だるま式に転げ落ちていく感じがした。リタイアして10年、あれほど苦しい体験はない。嗅覚と味覚で感知してそれを言語で表現するなんて、そんな脳の使い方をしたことがない。完全にクラスの落ちこぼれ。今までの人生では銀行員、ウォールストリートバンカー、週末ゴルフという脳の使い方をしてきたのだ。カッピングには全く役に立たない。

体験者のアドバイスに従い、期間中はアルコールや極端に脂っこいもの、甘いもの、しょっぱいもの、辛い物を口にしないようにした。他の参加者の中には、期間中は刺激の少ない歯磨き粉を使用する人もいた。

実習研修3日間、試験3日間の計6日間の長丁場。体調管理が重要。いかにリラックスして、カップに向かった瞬間に集中力を発揮できるかが勝負だ。疲れがたまっては負け。

毎日、夕方以降はコーヒーの事を一切考えないようにした。ホテルのジムで1時間運動して、コーヒーのことを頭から追い出す。それでも、連日3時間ぐらいしか眠れない。カッピングの夢にうなされ、一度目が覚めるともう眠りに戻れない。

極めつけは4日目、つまり試験初日が終わった夜。初日は何とかすべて合格したが、ストレスは限界に達している。長い一日でヘトヘト。それでも試験はあと2日もある。

今日こそは熟睡したい。夕方ジムで1時間汗をかき、サウナに入りさらに汗をかき、脳を休めることに専念した。さらに、ジムの後にはマッサージ。一日をリラックスして終わらせるには完璧なシナリオ。うつ伏せになりマッサージを受けた。気持ちいい。カッピングを頭から追い出そうと”Drive it away, drive it away.”と念じると、だんだんリラックスしてきてウトウトし始めた。すると、突然マッサージ師が強烈なハワイ訛りで

  “Do you like cupping?”(カッピングは好きですか)と訊いてきた。

“What!???”せっかくカッピングのことを忘れようとしているのに、一体全体この人は何を言い出すのだ。続けざまに、

“Did you do cupping?”(カッピングしたのですか)と訊いてきた。

当惑しながらも、「ええ、何度もしましたけど、どうしてわかるのですか?」と問い返すと、「だって背中に跡があるから」。ようやく事態が飲み込めた。この地獄の特訓コースの直前に体調を整えるために鍼灸治療に行った。鍼、マッサージの他に吸い玉(カッピング)をしてもらったのだ。その丸い跡が背中に残っていたらしい。

“Does cupping work for you?”(カッピング(吸い玉)は効きますか?)

“No, it did NOT work for me today at all!”(今日の(コーヒー)カッピングは、まったく上手くいきませんでした。)

“Oh, how come?”(えっ、どういうこと?)

“Never mind. I’m just talking to myself.”(独り言です。ほっといてください。)と会話が続いた。その夜はほとんど眠れず、翌日の午前中の試験は全滅。最終日に追試となった。

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2017/06/26   yamagishicoffee

コーヒーの実が赤くなり始めた

昨年の11月下旬に最初のコーヒーの木の開花があった。8か月後の7月下旬から収穫シーズンが始まる勘定。

ところが、既にコーヒーの実が赤くなり出した。これらは摘んで破棄する。早く熟しすぎ。もっと、ゆっくり時間をかけて赤くなってほしいから。

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2017/06/25   yamagishicoffee

マカデミアナッツの堆肥

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マカデミアナッツの殻を買った。コーヒー畑に撒く。一年間に収穫する実の有機物に相当するマカデミアナッツの量はトラック一杯分。それを畑に投入すれば、有機物の量はバランスする。少し多めにトラック2台分を買った。

発酵して水蒸気が立ち上る。触ると熱い。

外部から堆肥を持ち込む問題点は雑草の種や蟻やナメクジなどの望ましくない生物が紛れ込んでいること。去年もマカデミアナッツを買った際には蟻と野生のニガウリ(実が小さく食べられない)の種が入っていた。蟻とそれに共生するカイガラムシの被害が出たり、つる性のニガウリがコーヒーの木に絡みついたりと問題も出た。

今年は悩んだ。しかし、土に栄養を与えなければならない。投入することにした。しばらく放置して発酵を進める。発酵の熱で中の害虫や種を蒸し焼きにしてしまえば被害は少なくて済むと思う。やりすぎて発火したという話も聞いたことがある。

 

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2017/06/17   yamagishicoffee

生島ヒロシさんに再度ラジオで紹介されました。

TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」は今週月曜日に5000回記念でハワイから放送して、私どもの農園のコーヒーを紹介していただきました。今朝は生島さんが帰国して最初の放送で、いきなりオープニングでまたもやご紹介をいただきました。

名刺に妻と並んで9年前に撮った写真を付けています。この写真を見て生島さんが、「この隣の女性はお■さんですかね」と言いました。音声が不明瞭でよく聞き取れませんでしたが、私には「おばさん」と聞こえました。妻はそれを強く否定。あなたより年上に見えるわけないでしょ、「お子さん」に聞こえたと主張しています。

ともあれ、生島ヒロシさんに気に入っていただいて光栄です。

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2017/06/07   yamagishicoffee

TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」で私どものコーヒーが紹介されました。

「生島ヒロシのおはよう一直線」は毎週月~金曜日の朝5時半から6時半まで放送されているラジオ番組です。ちょうどハワイの昼時で、日本語放送Kzooラジオでも放送します。コーヒー摘みは単調で退屈な作業ですが、この放送を聴きながら楽しく摘んでいます。

6月4日に放送5000回を記念し、生島さんがハワイのアラモアナショッピングセンター内Kzooラジオスタジオから生放送しました。離島なので駆けつけることはできませんでしたが、Kzooを通じて、生島さんに私共の畑のコーヒーを差し入れ試飲いただいたところ、放送中に紹介していただきました。スポンサーでもないのに感動です。

生島ヒロシさんにはずっと放送を続けていただきたいものです。この放送なしではコーヒーは摘めません。

https://www.tbsradio.jp/ohayou/

 

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2017/06/05   yamagishicoffee

コーヒー畑は外来種ばかり

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うちの敷地にはハワイ人の遺跡と認定された約600坪の土地がある。法律で保護され、所有者の私でさえ使えない。石を積んだ塀で囲み、手付かずで放置してある。

そこにSilver Oakの木が勝手に10本ほど生えていた。オーストラリア原産の常緑樹で30m位になる。20世紀初頭に森林再生のためハワイに持ち込まれた。ところが、アレルギーの原因とされ、現在では人々にひどく嫌われている。先日、近所の住人から苦情が来た。外来侵略種で繁殖力が強い。周りに迷惑だそうだ。そもそも、ハワイ人の遺跡に外来侵略種はそぐわないという。そういえば、近所のゴルフコース内の要所要所に立ちはだかり、私も随分ひどい目にあってきた。Silver Oakには積年の恨みがある。加えて、今回の苦情。近所付き合いの障害になっては困る。10本すべて伐採した。

ハワイは太平洋で隔絶されているので固有種が豊富。人間が持ち込んだ外来種が固有種を圧迫すると主張する外来侵略種の研究者にとりハワイは研究の聖地だ。行政も呼応して外来種の持ち込みは厳しく制限されている。

そこで、うちの敷地を見直した。まずはコーヒーの木が3300本。エチオピア原産の外来種。地面の芝もクローバーも外来種。土壌改良のための乳酸菌や酵母菌も外来種。畑の隅に養蜂箱。受粉を助ける優れもの。美味しい蜂蜜まで取れる。この西洋蜜蜂も外来種。

蜜蜂は畑の横の美しい花から蜜を集める。プルーメリアはレイに使われるハワイを代表する花。しかし、これは中南米原産の外来種。ブーゲンビリアも中南米原産。何といってもハワイと言えばハイビスカス。州花に指定されている。しかし、観光客がよく目にするハイビスカスは外来種に自生種を掛け合わせたもの。

畑には様々な日陰樹がある。ジャカランダ、ライチー、マンゴー、菩提樹、オレンジ、ミカン、レモン、オリーブ、モンキーポッド等は外来種。オアフ島の公園のモンキーポッドは「この木なんの木」日立の樹で有名。街路樹などに使われホノルルを代表する景観となっているが、外来侵略種に指定されホノルル市は新たな植樹を禁止した。

畑の端の境界にはククイ並木。ククイはハワイ州の木に指定。先住ハワイ人はこの実を調味料、薬、ロウソクなどに使った。ハワイの歴史に欠かせない木。しかし、これもハワイアンが持ち込んだ外来種。

コーヒー農家にとって、外来種が害をなす例は害虫Coffee Berry Borer(CBB)。アフリカ原産の昆虫。世界の産地では殺虫剤で対処するが、農薬規制の厳しいハワイでは使えず被害は拡大するばかり。ところが、コーヒーの原産地のエチオピアではCBBはあまり問題にならないらしい。CBBを捕食する天敵がいて、コーヒーの木とCBBと天敵はバランスを取りながら進化した。天敵のいないアフリカ以外の産地ではCBBが猛威を振るう。かといって、天敵の持ち込みは豊富な固有種への影響が不明のためハワイでは厳しく禁じられている。被害がここまで進んだら、天敵を持ち込んだ方が多様性とか生態系が保たれる気がするが、そんなことを主張すれば、環境保護団体から、そもそもハワイでコーヒーを育てるのが悪いと一蹴されるだろう。

気が付けばコーヒー畑は外来種だらけ。しかもCBBという例外を除き、私の気に入った物ばかり。すっかりハワイの文化やハワイらしい風景の一部に溶け込んでいる。それらなしではハワイっぽくない。隣人はSilver Oakを外来侵略種と罵るが、なんだかSilver Oakが気の毒に感じて来た。Silver Oakだって家具やギターの材料として人間の役に立つ。まあ、そもそも、私自身が日本国籍の外来種。ハワイ固有種への愛情が足りないのかも。

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2017/06/02   yamagishicoffee

Ka'u Coffee Festival

今日はKonaとは島の反対側のコーヒー産地のKa'uのコーヒーフェスティバルの最終日。コーヒーに関するセミナーが開催されたので、車で片道2時間かけて行きました。
「コナから来た」と言ったところ、「スパイか?」との答えが返ってきました。「違いますよ。ノウハウを盗みに来ただけですよ。ワハハハハ!」
セミナーは興味深い内容でした。もう、収穫が始まっている農園があってビックリ。(うちの今年の本格的な収穫シーズンは10月下旬からの予定)
http://kaucoffeefestival.com/japanese.html

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2017/05/29   yamagishicoffee

桑名のCafe Kukka

先日、桑名のCafé Kukkaの御主人の伊藤さんが農園に視察に来られました。長いこと菓子を作ってこられた方で、食品・味覚のプロです。

うちの農園でナチュラル製法を試したところ、昨年はチェリーがカビて困ったという話をした所、カビ対策の方法を色々と教えていただきました。アルコール、塩、熱、乳酸菌など、色々な方法でカビに対処できるそうです。さすがはプロ。とてもありがたいアドバイスでした。来シーズンは色々と試してみたいと思います。

Café Kukkaでは、今月、私どものコーヒーを扱っています。自家焙煎のお店でミディアムとシティーの2通りの焙煎が楽しめるそうです。

お近くの方はお試しいただけると幸いです。

 

Café Kukka(カフェ クッカ)三重県 三重郡朝日町 白梅の丘東 1-1-1

https://tabelog.com/en/mie/A2402/A240203/24012720/

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2017/05/06   yamagishicoffee

コーヒーの空輸 金髪は得の巻

4月上旬に日本への年に一度の出荷(空輸)を行った。例年、1~2月に収穫が終了し、乾燥したコーヒー(パーチメント)をしばらく寝かせて、3月に精製所でパーチメントの皮を割ってシルバースキンを取り除き生豆にする。サイズ別に選別し、比重選別機で比重の軽い豆や欠陥豆を取り除き、100ポンド(45キロ)の麻袋に入れる。

次に、麻袋を緑色のビニール袋を2重にして入れる。さらにそれを段ボール箱に詰め、それを木の台(パレット)に積み上げて飛行機で日本まで空輸する。

コナ空港で飛行機に載せる前に、USDA(米国農務省)と州政府の検査を受ける。それぞれの検査官が来て、豆の衛生状態や原産地やらの検査をして出荷の認可をもらう。

ビニール袋は州の法律。コーヒーはホノルル空港で別の飛行機に積み替えられる。ハワイ島にCBB(スペイン語でブロカ)という害虫が発生している。それが、ホノルル空港で積み替え中に麻袋から逃げ出し、オアフ島のコーヒー農園に拡散するのを防ぐための処置。最初はビニール袋一つだったが、昨年から2重にすることが義務化された。ところが、オアフ島には既に2年前からCBBの被害が広がっている。ビニール袋に入れる意味はないが、一度法律が作られると、なかなか廃止されないらしい。ビニール袋自体は生豆の保存に良いので、こちらとしては文句はないが、さすがに2重は余計だ。

出荷作業は力仕事できつい。荷物をトラックに載せ、降ろし、ビニール袋と箱に詰め、航空会社のオフィスの前まで持っていき、農務省と州の検査を受け、パレットに載せるなど、数時間にわたる大変な力作業。昨年はえらい目にあったので、今年は若者を雇い手伝ってもらい大助かりだった。

昨年は妻と二人でやった。空港の作業場は日差しが強く暑い。標高600mの畑とは5度くらい違う。炎天下のなか、ゼイゼイ息をあげながら、汗だくで作業。ところが、航空会社の係員は、見ているだけで全然手伝ってくれない。まあ、引き渡すまでは我々の責任だから仕方がない。私一人では重くて運べないので、妻も一緒になって何十箱も運ぶ。さすがに妻も私も腕と足腰がガタガタ震えて始めた。

それに加えて、箱の積み方が悪いと、係員たちは色々と文句をつけてくる。こっちだって、もう疲労困憊。色々言われてもやり直す力は残っていない。積み方が悪くて問題ならば、少しは手伝ってくれても良さそうなもの。すがるような眼で彼らを見上げても、職場の仲間と楽しそうに世間話をしているだけ。

すると、隣にピックアップトラックが止まった。運転席から金髪ミニスカートの若い美女が降りて来た。荷台には見たところ5キロ程度の箱が10個くらい置いてある。

汗だくの我々は「あんな軽い箱だったら楽でいいなあ、でも、あのミニスカートでどうやって荷台に登るんだろう?」と眺めていたが、彼女は「リンダ困っちゃう」みたいな感じでたたずむばかり。すると、航空会社のオフィスから若い男たちが4人も飛び出してきた。他にもこんなにスタッフがいたとは知らなかった。彼らは嬉しそうに”Let me help you”と、あっという間に全部運び去ってしまった。金髪美女は”Oh, Thank you!”と舌っ足らずな鼻声で甘えながら若者に囲まれて涼しい顔。若者たちも金髪に力こぶを誇示しながら嬉しそう。

それを見ていたうちの妻、金髪が去った後、普段よりも一オクターブも高く声をひっくり返して、若者たちの前で”Mmmm—Heavyyyy”と言ってみた。しかし、ついぞ、手伝ってくれることはなかった。この国では絶対に金髪は得だ。

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2017/05/01   yamagishicoffee