農園便り

2016年05月27日

ゴルフ ツアープロに教わった

201605-golf-300x225.jpg

 

最近雨が多い。一昨日は0.5インチ、昨日は1.6インチも降った。農作業は午前中に限られる。今日も昼までは害虫(CBB)の虫食いの実を摘み取る作業をしていたが、昼食後に雨が降り出した。仕方がないので、昨日同様、ゴルフに出かけた。、山腹のコーヒー畑地帯が雨でも、海岸沿いにあるゴルフ場は晴れている。妻からは、「どうして、仕方ない、仕方ない、と言いながら、そんなに嬉しそうに出かけるの?」と指摘されるが、本当に仕方がないから行くのであって、そんなこと言われても仕方がない。

練習場で打ち始めたら、隣に若者が来て打ち始めた。あんまり上手いんでびっくりした。しばらく並んで球を打った。負けてはならぬと真剣に打ったが、月とスッポン。ゴルフ場のスタッフがその若者に次々と挨拶に来るので、何者かと思って会話に割り込んだ。コーヒー農家で雨が降るとゴルフをしに来るんですと自己紹介すると、なんと、相手は、パーカー・マクマクマクマクマク…パーカー・マクロクリンさんだ!!!


パーカー・マクロクリンといえば、ホノルル出身でオバマ大統領やミッシェル・ウィーと同窓のプナホー高校からUCLAへ進み、ハワイ島のワイコロアで練習を重ね、PGAツアープロになった人。PGAツアーで優勝経験もある。ハワイの誇り、宝だ。私なんか、数年前にTurtle Bayで行われたState Openへ出場した際に(当然2日で予選落ちしたけど)、パーカー・マクロクリンも出場していて、彼と同じトーナメントでプレイしたことが自慢の種にしているくらいだ。ちなみの、そのトーナメントには当時は無名だったトニー・フィナウも出ていて、凄いショットを打つのでよく覚えている。彼はその後精進を重ね、昨年PGAのツアーカードを取り、今年は優勝もした。

気が付くと、そばでは、Chris KeiterとHunter Larsonも練習している。先々週に行われた今年のUS Openのハワイ州の地区予選で次の地域予選に進出できる2人の枠に入った上位2人だ。今ハワイ州で一番上手い2人だ。

パーカーが私のそばに近づいてきた。

 P.「さっきから見てると良い球を打ってるね」と、パーカーから予想もしていなかったお褒めのお言葉をいただいた。お世辞でもとっても嬉しい。

P.「ちょっと、見てあげよう。いま、何を課題に練習しているの?」

えっ!!!本当ですか!!!もっと嬉しい。

私「ドライバーを2007年のTaylor MadeのBurner TPモデルから、2016年のTaylor Made M2に10年ぶりに変えたんです」

P.「どれ、打ってごらん」

練習用のボロボロツルツルの手袋をしていたので、慌てて新品の手袋に変えて、数球ドライバーを打った。今日は左からの向かい風が強く、ボールは右へ逸れていった。

P.「それは、わざとフェードを打っているの?」

私「いいえ、真直ぐの球を打っているけど、風で右へ流されています。」

P.「じゃ、ドローを打ってみて。」

数球ドローを打ったが、打った直後はドローするものの、落ち際に風で右に流されていく。つまり、S字に飛んでいく。

P.「ちょっと、ボールフライトが低すぎるね。」と指摘されたので、高い球を打ってみた。やはりドローボールは落ち際に風で右に流されていく。

P.「あなたのボールは回転数が少なすぎるよ。ボールが途中でおじぎしている。もっと回転数を上げれば、もっと風の中を突き抜けて最後までドローするよ。」

私「確かにこのクラブは回転数が少ないと思います。Burnerは2500回転で最適だったけれど、このクラブはそれより少ないと思います。」

P.「2000回転いってないと思うよ。それじゃ低すぎだよ。」

私「Burnerのロフトは9.5度だったけど、このM2は10.5です。でも、Burnerに比べて、ロフトを1度上げたにもかかわらず、ボールフライトが低くて、たぶんキャリーは短いと思うけど、ランがすごく出るので、トータルでは15ヤードぐらい遠くへ飛ぶので気に入っているんですが。」

P.「でも、試合中にドローを打っているつもりでも、横風に持っていかれてフェードしたら困るでしょう。やっぱり回転数を上げなければだめだよ。」

私「さすが、ツアープロは凄い。そこまで考えたことがありませんでした。」

P.「M2は回転数が上がらない設計になっているからね。ロフトアップした方が良いね。M2にはロフトを調節する機能が付いているよね。ちょっとロフトの角度を上げて打ってみて。」

私「私はこのロフト角度を調節するの嫌いなんです。だって、ロフトを上げるとフェースがシャットになってどうやって打っていいか分からなくなるんです。」

P.「え~!!そうなの??ロフトだけを上げることはできないの?」

さすが、ツアープロである。メーカーが彼のためにカスタム仕様でクラブを作ってくるから、庶民の悩み事をご存じでない。とりあえず、ねじ回しでロフト角を調節して、数球打ってみた。

P.「この方が、ずーっと良い球じゃない。その調子でドローを打てば、向かい風でも、風の中をペネトレートして前のクラブと比べても飛距離が落ちることはないはずだ。逆に追い風なら15ヤードくらいは飛距離が伸びると思うよ。」

私「でも、初心者向けのクラブみたいにフェースがシャットになっていて、構えた時に、どうやって打って良いか分からなくて困るんですけど。」と苦情を言うと、私からクラブを受け取り、自分で構えてみて、

P.「確かに、これはひどい。全然だめだ。これじゃ打てないね。ん~ん。ロフトが11.5度の新しいクラブを買いなさい」

といった事情で、10年ぶりに買い替えたドライバーは数週間でクビになってしまった。

あ~、楽しい~!

明日も雨が降ってくれないかなあ。

コーヒーに全く関係のない内容だけど、あんまり楽しかったから、ついつい書いてしまいました。

≫ 続きを読む

2016/05/27   yamagishicoffee