農園便り

2016年4月13日

ミツバチの巣別れ(動画)Bee swarming コーヒー畑のハチミツ作り

20160411-bee-swarm-225x300.png

 

動画はこちら: https://youtu.be/qJdONiH4Mc4
昨年の12月から友人がうちの畑で蜜蜂を育てている。昨日巣別れを観測。とても珍しい現象らしい。いきなり見られるとはラッキー。

蜜蜂は巣の中がとても健康で蜂の数が多くなりすぎると、成功した巣の最後の仕事として、巣別れをする。

新たな女王蜂を生み残し、働き蜂たちは古い女王蜂を連れて巣を飛び立つ。女王蜂が決めるのではなく、働き蜂たちがグループで決める。まず、彼女らは3日分のハチミツを抱えて巣を出て、近くの木の幹などに集まる。そこで、3日ほどかけて新たな巣となる場所探しをする。3日以内に新居が見つからないと食料が尽きて困る。また、その3日間に大雨が降ると全滅する可能性がある。彼女らにはとても危険な3日間だ。

木の下に仮の巣箱を置いた。その巣箱を新居として選んでくれるか否かは蜂次第だ。家の屋根裏などに住まれては迷惑だし、こちらとしては蜂がどこかに行ってしまうと資産喪失だ。昨日の集団はコーヒーの木の上から下までの大集団だった。今朝は半分くらいの大きさに減って、下の巣箱の中に蜂が入っている。このままその巣箱を住処にしてもらえれば、大いに助かる。

誰かが新居の候補を見つけると、集団に戻って、お尻を激しく振りダンスをする。ダンスが激しければ激しいほど新居が好ましい。仲間を連れてその候補を視察に行き、視察団が気に入ると、みんなで激しいダンスをする。グループの8割が同意する住処を見つけると引越しをする。今朝見たら、みんなが激しくダンスをしている。

ふつうは雨が降って野に花が咲き始める春先に起きる現象らしい。しかし、うちの養蜂箱を置いて半年もたたないのに巣別れとは、驚異的な健康状態だ。海岸に近い町中は暑いので、これほど蜂は健康に育たない。うちは標高600m。町中よりも5度くらい気温が低く、人間にもコーヒーの木にも蜜蜂にも住みやすい環境だ。コナスノーでコーヒーの花がたくさん咲いたし、周りの森にも花が豊富。また、畑に殺虫剤を撒かずにコーヒーを育てていることも、蜂の健康に寄与していると思う。
自家製のハチミツは実においしい。

≫ 続きを読む

2016/04/13   yamagishicoffee