農園便り

2019年6月8日

剪定したコーヒーの木の芽かき

https://www.youtube.com/watch?v=ws0HVApJ8xg

2月に剪定(膝の高さでカットバック)したコーヒーの木が、4カ月間で、もうこんなに新たな幹を伸ばしている。

100本近く新しい幹が生えてくるが、この中から最良の4本を選ぶ。今月は6~7本に絞り、8月に4本にする。

一つ一つが健康で丈夫なことが重要だが、4本がセットで最良の組み合わせとなることが大切。チームワークだ。切り株を上から見たときに、端(外側)に位置する4本が、それぞれ均等に離れていて、かつ、外に向かって伸びそうな幹を選べば、幹が伸びた1年後に、空間を広く使える。

大きくて強そうな幹が内側に向かって生えてくることがあるが、外に向かって伸びない物は、いくら丈夫でも不合格。

ビデオでは無造作にむしり取っているように見えるかもしれないが、1年後の空間を想像しながらの作業なので、かなり頭を使う。

選ばれずに切り取られる幹を英語では、Suckerと呼ぶ。「騙されやすい奴」「カモ」みたいな意味。かわいそうだが、元来、農業は超エリート主義。ダメな奴はドンドン取り除かれ優秀な物だけが選ばれ育てられる。

ちなみに、ゆとり教育世代の応援歌、SMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞の「花屋の店先に並んだいろんな花」は、実は、花屋までたどり着いた時点で、発芽から開花に至るまでの、ものすごい競争を勝ち抜いたエリート中のエリート。

しかも、美しい物のみが子孫を残すのを許されることを繰り返しているので、先祖代々、ずっと一番の超特権階級出身。

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2019/06/08   yamagishicoffee