生豆の精製
コーヒーを精製した。パーチメント(堅皮)を割って、生豆を取り出し、サイズ分けして、比重テーブルで比重の低い欠陥豆を取り除く作業。
試しに一杯飲んでみた。よい出来。手前味噌で申し訳ないが、世界一好きな味だ。だって、自分で育てて自分で摘んだんだもん。
ところが、気になることが。生豆の水分量が12%。干棚で乾燥した際には10.5~11%になるように乾燥したけれど、昨年来の長雨の影響で、保管している間に水分を吸ったらしい。
コナコーヒーの基準は9%~12.5%なので、その範囲内だけれども、送り先が湿度の高い日本なので、念のためもう少し下げたい。
さて、どうするか。
(解決策1) 干棚で天日乾燥する。しかし、干棚にはほこりや細かな木くずがあるし、周りの畑や森からゴミが飛んで来る。鳥だって来る。パーチメントの上からならいいけど生豆に糞は嫌だ。せっかくパーチメントを割る工程で余分なごみを取り除いてきれいにしたのに、再度ゴミを取り除くとなると膨大な作業が必要だし、生豆も傷む。避けたい。
(解決策2) ドラム式の機械乾燥機で乾燥する。すでにパーチメントを取り除いた生豆の状態なので、40~45度程度とはいえ、熱処理は避けたい。また、調節が難しいので、失敗の逸話を聞いたことがある。
(解決策3) 麻袋に詰めた生豆を倉庫内でテントに覆い、テント内部を除湿器で乾燥させて、麻袋から水分を抜き取る。1週間くらい時間がかかるが、ダメージはない。麻袋の中の中心部分と周辺部分のむらができるが、麻袋をビニール袋で包み気密性を保って発送するので、時間とともに内部で均一化する。
今回は解決策3を選択。よって、精製終了まで今しばらくの辛抱。
天候の状態次第で、いろいろな事が起きるなあ。