一番摘みのコーヒー
写真の一番白い豆が乾燥中のうちの畑のコーヒー。果皮と果肉を取り除いた後のパーチメントである。近所の畑の豆は随分と汚れている。虫食い豆、腐敗豆、過熟豆などの欠陥豆が混入すると、どす黒くなる。実はシーズンの最初の収穫はどうしても欠陥豆が多くなりがち。その結果、色も黒くなる。
世間で「一番摘み」「初摘み」と称してシーズン最初の収穫分を売っているものがあるが、初物好きの日本人用に流通業者が付けるネーミングだろう。まさか、本当に「一番摘み」を集めて販売する農園はないと思うけど。でも、仮に「一番摘み」だけを買ってくれる人がいれば、メインの収穫分から質の劣る「一番摘み」分を除外できるので、意外といいアイデアかもしれない。
畑をきれいに保ち、きれいに収穫すれば、ご覧の通り、一番摘みでもパーチメントが白くなることは可能。その為には、日頃からこまめに欠陥豆を取り除くのが重要。さらに、収穫の直前に畑を一周して欠陥豆を摘み取り捨てる。初回は実際の収穫よりも時間がかかったけど。もちろん、収穫当日も丁寧に摘む。