接ぎ木のコーヒーの苗
コーヒーの苗木を買ってきた。海側の新しい畑は4年目に入った。とかく若い木は、まだ根が充分に発達していないのに沢山の実を付ける。場合によっては実をつけすぎて、収穫シーズンの途中で突然死する。この現象をOverbear die backと言い、3~4年目の木によくある問題だ。加えて昨年夏の猛暑だ。海側の畑の若い2100本の木のうち、昨年は100本以上が死んだ。たいていは木の下に大きな石があり、根がきちんと張れなかったものが多い。
今年は接ぎ木をした苗木を買った。この農園では初の試みだ。アラビカ種のコナティピカが上で下の根の部分はリベリカ種(写真の根元の色の濃い部分)。アラビカ種よりも根が強くて、地中に大きな石があっても大丈夫。
接ぎ木にすると木の成長が早くて生産量が上がる。農園主としてはうれしい限りなので、接ぎ木を用いる農園が多い。ところが、あまりにも成長が良すぎて背が高くなって、収穫が困難となる。おまけに高いところの枝は手の届くところまでたわませて摘むが、幹が太くなりすぎてたわませにくい。実にピッカー泣かせだ。他の農園の農園主と違って、私は農園主、兼、ピッカーなので、嬉しいやら恐ろしいやら。