ハワイの気候にはピノノアールやコナコーヒーが合うと私は思う。
先日、ゴルフの1999年ライダーカップをキャプテンだったベン・クレンショー氏が語るディナー会に行った。ジャスティン・レナードが17番で劇的なロングパットを決めてアメリカが大逆転を果たした試合で、ビデオを見ながらのクレンショー氏の解説は興味深いものだった。
ディナーはワインペアリングのコースで、ビール2種類と4種類のワインがでた。
ダックには2012 DuMOL “Connor”Pinot Noir, Sonoma Coast
ステーキには2012 Opus One, Napa Valley
DuMOLはピノノアール、Opus Oneは主にカベルネソーヴィニヨンである。
カリフォルニアの最高級のピノノアールとカベルネソーヴィニヨンを飲み比べたわけだ。値段はOpusの方が高いが、DuMOLが美味い。常夏の島で貿易風が心地よいハワイではピノノアールが美味しく感じる。透明感のある明るい酸味とフルーティーさ、タンニンの渋みは控えめ、その高貴で繊細な味わいはビーチで潮風に当たりながら飲むには最高である。
NYに住んでいた頃はカベルネソーヴィニヨンが好きだった。しっかりした酸味とタンニンのあるどっしりとコクのあるカベルネソーヴィニヨンはNYの寒い冬に格別だったが、ハワイに引っ越してきてからはもっぱらピノノアールである。
生産地としてはピノノアールが冷涼な気候、カベルネソーヴィニヨンが温暖な気候で生育されるのに、飲む場所としての私の好みが逆になるのは不思議なことだ。
コナコーヒーはピノノアールに似ている。明るく酸味が爽やかで甘味が舌の上で持続する。その軽やかな味わいはハワイで青い水平線を眺めながら飲むと幸せを感じる。