農園便り

剪定(その3)

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ハワイには台風はほとんど来ない。ハワイ島に台風が近づくことがあっても、マウナケアとマウナロアの4000m超の山々が壁となって、台風がするっと進路を変えてしまう。しかし、珍しく昨年と一昨年は台風がいくつか近くを通過した。歴史上初めて台風がハワイ島に上陸もした。ハワイ島の歴史といっても、ヨーロッパ人が来て以来の歴史だから250年程度だけど。

コーヒーの木は強風が苦手だ。コーヒーは地下1m程度にしか根を張らない。しかも産毛のようなぽよぽよっとした根なので、強風が吹くと倒れることがある。特に3歳以下の若い木はなおさらだ。どうしても根が張る前にひょろひょろと背が高くなる。

新しい方の畑の木は苗木を植えて、丸3年が経過した。1歳と2歳の時に台風の強風が来て、合計で200本以上の木が根こそぎ倒れた。倒れた若木の横に鉄の棒を立てて針金で支えて立て直した。倒れないまでも、多くの木が僅かに傾いた。風に沿って傾いたので、みんな同じ方向に傾いている。だから、膝の高さにカットバックした切り株もみんな仲良く少しづつ傾いている。

先日記したように、2月に剪定をして、新しい幹の新芽がたくさん出てきたので、その中から3本を選ぶ作業をしている。中には台風で大きく傾いたものの、私が真直ぐに立て直しそびれたために、傾いたまま根がしっかりと張った木がある。新芽の幹は上へ伸びようとするので、大きく傾いた木は写真のように伸びてくる。

実はこれだと、各幹の間が広くとれる。株の根元から先端まで水平方向に30cm程度ずれているので、その分スペースが広く使える。普通ならば3本の幹を選ぶところを、場合によっては4本を残すことができて、収穫量が上がる可能性がある。

実際に、故意に苗木を斜めに植えてスペースを多くとる手法は、その効果には賛否両論あるものの、世界各地でよく行われている。

私の農園では、苗木を真直ぐに植えた方が安定していて、木の健康に良いような気がするので、故意に斜めに苗木を植えることはしていない。ただ、2年続いた台風の接近によって、図らずも何本かが斜めになった。斜めに育った曲者の方が、真直ぐに素直に伸びた木よりも収穫量が多くなるかもしれないと、素直でない私は期待する。
でも、素直な育ちのいい人を見ると羨ましいよね。。。。

2016/06/13   yamagishicoffee
山岸コーヒー農園は小規模ながら品質追求のコーヒー栽培をしています。
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