農園便り

感謝祭に畑から七面鳥が消えた Part 2

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 うちの畑には普段は20羽以上の七面鳥(ターキー)が住んでいたが、先週の感謝祭の日を境にメス3羽のみに減ってしまった。

 感謝祭といえば、アメリカでは七面鳥を食べる日で「七面鳥の日」(Turkey Day)とも呼ばれたりする。

つまり、誰かが我が家の七面鳥を捕まえて食べたか売り飛ばしたのではないか。

 七面鳥は用心深い。夜は畑の中の高い木の枝で寝る。夜が白んでくると、まず、小鳥たちがさえずり出すが、七面鳥は用心深く、まだ静かにしている。だいぶ明るくなってから、やっと「クワッカカカカー」と鳴き声をあげだして、下界の安全を確認してから降りてくる。常に集団で歩きながら畑中の餌を探しながら一日を過ごす。

家庭菜園にしょっちゅう侵入してくるので追い払うために、追いかけまわすが、逃げ足が速くとても捕まえられるものではない。20羽を素手て捕まえるのはとても無理。なので、誰かが私の畑に侵入し、鉄砲で仕留めたのではないかと疑っている。英語でTurkey shoot(七面鳥撃ち)といえば、成功の確率の高い絶好のチャンスの意味。きっと20羽は簡単に仕留められるのだろう。

ところで、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日はブラックフライデーと呼ばれクリスマス商戦の開始の日。小売業者が黒字(ブラック)になる金曜日の意。一年でもっとも売り上げが多い日で、各店が大安売りの目玉商品を並べて人を呼ぶ。最近は木曜日が明けた夜中の12時から店を開けるところが増え、人々が行列をなす。

なんと、今年のブラックフライデーは一日の拳銃(Gun)の売り上げの新記録を作ったそうだ。ブラックフライデーは拳銃も割引の対象となるのかと驚きだ。今日もカリフォルニアで痛ましい銃乱射事件があった。もう、うんざりだが、拳銃の売り上げ新記録は、昨今のテロの増加によるアメリカ人の自衛意識の高まりの表れであろう。

自衛権はアメリカ憲法で保証されており、拳銃の規制が進まないのは、銃規制は自衛権の否定で憲法違反との認識が根強いからだ。憲法も自衛権も結構だが、勝手に人の畑の七面鳥を撃つのはご遠慮願いたい。

アメリカではクリスマスにも七面鳥を食べる家庭が多い。今回はメスが3羽生き残ったが、さて、彼女らの運命は如何に!

2015/12/03   yamagishicoffee
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